JR東日本は2026年8月7日、えきねっと限定の割引商品「新幹線eチケット(トクだ値)」の発売終了を発表した。
トクだ値14は2026年9月16日、トクだ値1は同年9月29日をもって発売を終了する。東北・北海道・秋田・山形・上越・北陸の各新幹線が対象で、10月以降の乗車分には設定されない。通年で利用できた早割商品が姿を消し、今後は期間限定の「トクだ値スペシャル28」とJRE POINT特典が割引の中心となる。
そもそも「トクだ値」とは
「トクだ値」は、JR東日本のネット予約サービス「えきねっと」限定で発売されてきた割引商品。列車・区間・席数は限定されるが、通常の運賃+料金より5〜30%安く新幹線を利用できた。
対象は東北・北海道・山形・秋田・上越・北陸の6新幹線。乗車日から逆算した購入期限が商品名の数字になっており、早く買うほど割引率が高くなる仕組みだった。
商品名の数字が示す購入期限
- トクだ値14:乗車日14日前まで購入可(割引率25〜30%程度)
- トクだ値1:乗車日前日まで購入可(割引率5〜10%程度)
繁忙期を除けば通年で設定されており、「好きな日に少しでも安く乗れる」商品として定着していた。
トクだ値発売終了のスケジュール
新幹線
- 新幹線eチケット(トクだ値14):2026年9月16日発売終了
- 新幹線eチケット(トクだ値1):2026年9月29日発売終了
いずれも東日本エリアを運行する全新幹線が対象。2026年9月30日乗車分をもって利用できなくなる。
在来線特急
- 特急トクだ値14(いなほ):2026年10月17日発売終了
- 特急トクだ値1(日光・スペーシア日光、きぬがわ・スペーシアきぬがわ、スペーシア八王子日光・スペーシア八王子きぬ):2026年9月29日発売終了
- 特急トクだ値1(いなほ、しらゆき):2026年10月30日発売終了
- 在来線チケットレス特急券(トク割/あずさ、かいじ、ひたち・ときわ、成田エクスプレス、踊り子、草津・四万、鎌倉):2026年9月30日発売終了
あずさ・ひたちなどで設定されていた、おとな100円・こども50円引きのトク割も終了となる。また「つがる」「スーパーつがる」のトク割は、2026年10月1日乗車分から割引率が35%から25%に引き下げられる。
トクだ値終了前の割引額(参考)
どの程度お得だったのかを、代表的な区間で確認しておく。
東京 ↔ 新函館北斗(通常24,000円)
- トクだ値14:17,990円(25%引き)
- トクだ値1:22,780円(5%引き)
東京 ↔ 金沢(通常14,400円)
- トクだ値14:10,080円(30%引き)
- トクだ値1:12,960円(10%引き)
北陸新幹線は割引率が高く設定されており、東京〜金沢では片道4,000円以上安くなっていた。9月中の購入分までは従来どおり利用できるため、該当する予定がある場合は早めに押さえておきたい。
トクだ値の代わりに10月以降に使える割引商品
トクだ値の終了後も、割引そのものがなくなるわけではない。「通年で少し安い」から「対象期間に大きく安い」への転換と捉えるとわかりやすい。
1. 新幹線eチケット(トクだ値スペシャル28)
通常比50%割引、つまり半額で購入できる期間限定商品。トクだ値の中でも「スペシャル」が付くものは継続して設定される。
- 利用期間:2026年10月14日〜27日の平日、12月7日〜17日の平日
- 発売期間:乗車日1か月前の10時00分〜28日前の23時50分
- 対象設備:普通車指定席のみ(グリーン車・グランクラスは対象外)
東京発の価格例は、新函館北斗11,990円(通常24,000円)、秋田9,120円(同18,260円)、新潟5,390円(同10,780円)。全設定区間・価格はえきねっと公式サイトを参照。
発売期間が「1か月前から28日前まで」と実質3日間程度しかない点に注意。席数限定のため、発売開始1週間前からの事前申し込みを活用したい。
2. 新幹線eチケット(JRE POINT特典)35%オフ
JRE POINTで新幹線eチケットに交換する際、必要ポイントが通常の35%オフになる特別レートが設定される。
- 対象期間:2026年9月25日〜10月9日乗車分、2027年1月18日〜31日乗車分
- 予約開始:2026年8月25日(第2回)、12月18日(第3回)
- 販売期限:出発時刻の4分前まで
- 対象設備:普通車指定席、グリーン車指定席、グランクラス(飲料・軽食なし)
対象はJR東日本エリアの新幹線全線。出発直前まで購入できるため、前日まで買えたトクだ値1の代替として機能する。
3. 引き続き利用できるもの
- 新幹線eチケットサービス(通常商品)
- 学割
- びゅうダイナミックレールパックなどの宿泊セット商品
拡大するサービスもある
2026年11月1日乗車分から、「いなほ」「しらゆき」でも在来線チケットレス特急券が利用可能になる。通常のチケットレス特急券に加え、25%割引の「トク割」、JRE POINTと引き換えできる「JRE POINT特典」も設定される。
紙の特急券を受け取らずに乗車できるようになるため、単純な縮小ではなく再編という側面もある。
タイプ別・今後の使い分け
日程を調整できる場合
トクだ値スペシャル28が最優先。10月14日〜27日、12月7日〜17日の平日に旅程を合わせられれば半額となり、従来のトクだ値より大幅にお得になる。
日程を動かせない場合
JRE POINTを計画的に貯め、35%オフ期間に充当するのが現実的。あわせて、宿泊とセットになったパック商品も比較検討したい。
直前に予定が決まる場合
JRE POINT特典が出発4分前まで購入できるため、実質的な代替手段となる。ポイント残高は多めに確保しておきたい。
往復割引廃止との関係
2026年3月31日乗車分をもって、スマートEXおよびEX予約の往復割引が廃止されている。JR東日本エリアでも今回のトクだ値終了が重なり、通年で使える一律割引は縮小傾向にある。
一方で、東海道・山陽・九州新幹線では2026年10月1日乗車分から「EX U22割」「EX 65+割」など属性別の割引商品が新設される。全体としては、一律の値引きから、時期や利用者層を絞った割引へと制度が移行しつつある。
出典
- 「えきねっと」で発売するWEB限定割引商品の発売・見直し等について(JR東日本・JR北海道/2026年8月7日)
- JRE POINT特典の交換ポイント数をリニューアルします(JR東日本/2026年1月28日)
- えきねっと 公式サイト
※本記事の価格・日程は2026年8月時点の情報。最新の内容は公式サイトで確認のこと。







